「今の保育園で働き続けるか迷っている」

「もっと自分に合った環境で保育の仕事をしたい」

「保育士として復帰したいけれど、どんな園を選べばいいの?」

そんな悩みを抱えながら、求人を探している方もいるのではないでしょうか。

保育士の仕事は、子どもたちの成長を身近で感じられる、やりがいのある仕事です。

一方で、勤務時間や業務量、職員同士の連携、保育方針などは園によって異なります。

そのため、同じ「保育士募集」という求人でも、実際の働き方には大きな違いがあるのです。

「給与が高かったから」
「自宅から近かったから」

という理由だけで職場を選ぶと、入職後に思っていた働き方と違うと感じることもあるかもしれません。

今回は、保育士が転職する際に確認しておきたい7つのポイントと、園見学や面接でチェックしたいことを分かりやすくご紹介します。

保育士の転職で大切なのは、給与だけで決めないこと

保育士の求人を探すとき、まず目に入るのは給与や休日などの勤務条件ではないでしょうか。

もちろん、収入や休みの多さは職場を選ぶうえで大切です。

でも、長く働き続けるためには、それ以外にも確認しておきたいことがあります。

例えば、

  • 担当する子どもの年齢やクラス
  • 担任の人数や保育士の配置体制
  • 書類作成や行事準備の業務量
  • 職員同士で相談できる環境
  • 園が大切にしている保育方針

などです。

同じ月給でも、仕事内容や勤務体制によって働きやすさは変わってきます。

大切なのは、自分が無理なく働き続けられる環境かどうかを考えること。

ここからは、求人票を比較するときに確認しておきたい7つのポイントを見ていきましょう。

月給だけでなく、給与の内訳を確認しよう

求人票で最初に確認したいのが給与です。

例えば、同じ「月給22万円」の求人でも、基本給や手当の内訳が異なる場合があります。

保育士の給与には、

  • 基本給
  • 資格手当
  • 処遇改善に関する手当
  • 役職手当
  • その他の各種手当

などが含まれていることがあります。

ただし、どの手当が支給されるかは勤務先によって異なります。

ここで確認したいのが、月給の総額だけでなく、基本給と各種手当がそれぞれいくらなのかということ。

さらに、賞与がある場合には、支給回数や算定基礎、前年度実績なども確認しておくと比較しやすくなります。

例えば、賞与が「基本給を基準に計算される」場合、月給の総額が同じでも、基本給の違いによって賞与額に差が出る可能性があります。

経験者の場合は、これまでの保育経験が給与に反映されるかどうかも確認してみましょう。

なお、固定残業代が設けられている求人では、対象となる時間数や金額、超過分の支給についても確認が必要です。

年間休日だけでなく、土曜日の勤務もチェック

保育園の求人では、「日曜・祝日休み」「週休2日制」といった表記をよく見かけます。

ただし、同じ週休2日制でも、実際の休日の取り方は異なることがあります。

例えば、

  • 毎週土日がお休み
  • 土曜日は月1~2回程度出勤
  • 土曜日に出勤した場合は平日に休日を取得
  • 行事などによって休日出勤がある

など、園によって勤務体制はさまざまです。

特に気をつけたいのが、「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い。

一般的に、週休2日制は毎週必ず2日休めることを意味するものではありません。一方、完全週休2日制は毎週2日の休日がある勤務形態を指します。

そのため、求人票では年間休日数とあわせて、土曜出勤の頻度や休日の決まり方まで確認することが大切です。

また、早番・遅番のある園では、シフトの時間帯もチェックしておきましょう。

家庭や子育てとの両立を考えている方は、希望休の相談や学校行事への対応なども確認しておくと安心です。

担当する年齢や担任体制を確認しよう

保育士といっても、担当するクラスによって日々の仕事内容は異なります。

例えば、0歳児クラスでは、授乳やおむつ交換、午睡の見守りなど、生活面の援助が中心になることがあります。

一方、4~5歳児クラスでは、子どもたちの主体的な活動や友達との関わりを支えながら、就学を見据えた成長を見守る場面も増えてきます。

また、園によっては、

  • クラス担任
  • 複数担任
  • フリー保育士
  • 保育補助を中心とした業務

など、担当する役割が異なります。

「保育業務全般」と書かれている場合でも、具体的にどのような業務を担当するのか、応募前に確認してみましょう。

特に、これまで乳児クラスを中心に経験してきた方や、久しぶりに保育現場へ復帰する方にとっては、担当年齢や担任体制が職場選びの重要なポイントになります。

残業だけでなく、書類や行事準備の負担も確認

保育士の仕事には、子どもたちと関わる時間以外にもさまざまな業務があります。

例えば、

  • 保育日誌や指導計画の作成
  • 連絡帳の記入
  • 行事の企画・準備
  • 製作物の準備
  • 保護者への連絡や情報共有

などです。

こうした業務をどのように分担しているかは、園によって異なります。

最近では、連絡帳や登降園管理にICTシステムを活用する園もあります。

ただし、ICTを導入しているからといって、必ずしもすべての書類業務が減っているとは限りません。

大切なのは、実際にどのような仕事を、いつ、誰が担当しているのかを確認することです。

「書類作成の時間は勤務中に確保されていますか?」

「行事の準備はどのように分担していますか?」

「持ち帰り業務はありますか?」

といった質問をしてみると、働き方をより具体的にイメージしやすくなります。

また、休憩時間を実際に確保できているかも確認したいポイントです。

保育士の人数や職員同士の連携にも注目

保育士として働くうえで、職員同士の協力は欠かせません。

日々の保育では、子どもの体調や発達の様子を共有したり、困ったことがあれば相談したりする場面があります。

そのため、求人を比較する際には、園児数だけでなく、保育士の人数や配置体制も確認してみましょう。

例えば、

  • クラスには何人の保育士が配置されているか
  • フリー保育士や保育補助者がいるか
  • 急な欠勤が出た場合はどう対応しているか
  • 保育に関する悩みを相談できる体制があるか

といったことです。

また、職員同士の関係性も大切な要素です。

ただし、求人票に「アットホームな職場」「風通しの良い環境」と書かれていても、それだけで実際の雰囲気を判断するのは難しいもの。

可能であれば、園見学を通して職員同士の声かけや連携の様子を確認してみるのもよいでしょう。

ブランクがある場合は、復職サポートを確認

「保育士の資格は持っているけれど、しばらく現場を離れている」

「以前は保育士として働いていたけれど、仕事に戻れるか不安」

そんな方もいるのではないでしょうか。

保育の現場では、ICTシステムの導入や園ごとの運営方法など、以前とは異なる部分もあるかもしれません。

そのため、ブランクがある方は、入職後のサポート体制を確認してみましょう。

例えば、

  • 入職後に研修や引き継ぎがあるか
  • 最初は補助業務から始められるか
  • 分からないことを相談できる先輩がいるか
  • 経験に応じて担当業務を調整できるか

などです。

求人票に「ブランクOK」と書かれている場合でも、具体的なサポート内容は園によって異なります。

また、契約社員や有期契約で働く場合は、契約期間や更新基準、正社員登用制度の有無も確認しておきましょう。

「久しぶりだから無理かもしれない」と最初から諦めず、自分の経験や現在の生活に合った働き方を探すことが大切です。

園の保育方針や雰囲気は、自分に合っている?

給与や休日、仕事内容を確認したら、最後に考えたいのが園の保育方針です。

例えば、

「子ども一人ひとりの主体性を大切にする保育」

「自然体験や戸外活動を重視する保育」

「地域や保護者とのつながりを大切にする保育」

など、園によって大切にしている考え方はさまざまです。

どの保育方針が優れているということではなく、自分が大切にしたい保育と合っているかどうかがポイントになります。

これまでの経験を振り返りながら、

「どんな保育をしているときにやりがいを感じた?」

「子どもたちとどのように関わりたい?」

「どんな職員と協力しながら働きたい?」

と考えてみるのもおすすめです。

園のホームページで保育理念を確認したり、園見学で日々の活動を見たりすることで、求人票だけでは分からなかった魅力に気づくかもしれません。

園見学では何を確認したらいい?

気になる求人が見つかったら、園見学が可能か確認してみましょう。

実際に職場を訪れることで、文章や写真だけでは分からないことを知るきっかけになります。

例えば、次のようなところに注目してみてください。

子どもたちと保育士の関わり方

保育士が子どもの話をどのように聞いているか、子どもたちが安心して活動できる環境かなど、日常の保育の様子を見てみましょう。

職員同士のコミュニケーション

忙しい時間帯にどのように声をかけ合っているか、困ったことを相談しやすそうかなども確認したいポイントです。

保育環境や設備

保育室の広さや動線、安全対策、休憩スペース、書類作成を行う場所などを確認すると、働く環境をイメージしやすくなります。

質問への対応

仕事内容や勤務条件について質問したとき、具体的に説明してもらえるかも判断材料のひとつです。

もちろん、短時間の見学だけで園のすべてが分かるわけではありません。

見学で気づいたことと、求人票に書かれている内容を照らし合わせながら、気になる点は面接などで確認してみましょう。

保育士の転職でよくある疑問

Q. 保育士の転職では、何を一番重視すればいい?

人によって優先したい条件は異なります。

収入を重視する方もいれば、休日や勤務時間、保育方針を大切にしたい方もいるでしょう。

まずは「譲れない条件」と「できれば希望したい条件」を整理してみるのがおすすめです。

Q. ブランクがあっても保育士に復帰できる?

保育士資格を持っている方を対象に、ブランクがある方の応募を受け付けている求人もあります。

ただし、担当業務や教育体制は勤務先によって異なるため、入職後のフォローについて確認しましょう。

Q. 求人票に書かれていないことを面接で聞いてもいい?

もちろん、仕事内容や勤務条件について確認することは大切です。

ただし、質問の仕方を工夫すると、相手にも意図が伝わりやすくなります。

例えば、

「休みは取りやすいですか?」

と聞くよりも、

「土曜日の出勤は月に何回程度ありますか?」

「希望休はどのように調整されていますか?」

と具体的に聞く方が、実際の働き方を理解しやすくなります。

まとめ|自分らしく保育を続けられる職場を見つけよう

保育士の転職では、給与や休日などの条件だけでなく、仕事内容や職員体制、保育方針まで確認することが大切です。

今回ご紹介した7つのポイントを振り返ってみましょう。

  1. 給与の総額だけでなく、基本給や手当の内訳
  2. 年間休日と土曜日の勤務頻度
  3. 担当する年齢や担任体制
  4. 書類作成や行事準備などの業務負担
  5. 保育士の配置人数や職員同士の連携
  6. ブランクがある方への復職サポート
  7. 園の保育方針や職場の雰囲気

すべての条件が理想どおりの職場を見つけるのは、簡単ではないかもしれません。

それでも、自分が何を大切にして働きたいのかを整理することで、求人の見方は変わってきます。

「子どもたちともっと丁寧に向き合いたい」

「家庭と両立しながら保育の仕事を続けたい」

「これまでの経験を新しい環境で活かしたい」

そんな思いを大切にしながら、自分に合った職場を探してみてはいかがでしょうか。

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