車を持っていると定期的にやってくる「車検」。

「そもそも車検って何を調べているの?」

「どうしてこんなにお金がかかるの?」

「車検に通れば、次の車検まで安心して乗れる?」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

車検は、車が安全に公道を走るために欠かせない大切な制度です。

今回は、車検の基本から、検査する内容、費用、最近変わった制度まで、車に詳しくない方にもわかりやすくご紹介します!


そもそも「車検」とは?

車検とは、簡単にいうと、

「その車が国の定めた安全・環境などの基準を満たしているか確認する検査」

です。

正式には「自動車検査登録制度」と呼ばれています。

車は長く使用していると、

  • タイヤがすり減る
  • ブレーキ部品が劣化する
  • ライトが切れる
  • 部品からオイルが漏れる

など、さまざまな変化が起こります。

そこで定期的に車の状態を確認し、公道を走るための基準を満たしているか検査するのが車検です。

ただし、ここで覚えておきたいのが、

「車検に合格した=次の車検まで故障しない」という意味ではない

ということ。

車検では、あくまでも検査を受けた時点で国の基準に適合しているかを確認します。

そのため、安全に車に乗り続けるためには、車検だけでなく日頃の点検や整備も大切です。


車検は何年ごとに受けるの?

一般的な自家用乗用車の場合、新車で購入すると、

最初の車検は3年後

です。

その後は、

2年ごと

に車検を受けます。

イメージすると、

新車購入
↓
3年後に初回車検
↓
2年後
↓
2年後
↓
2年後…

という流れです。

ただし、トラックやバス、タクシーなど、車の種類や使用目的によって車検の有効期間は異なります。


車検はいつから受けられる?

ここでひとつ、最近変わった車検の豆知識です!

2025年4月1日から、車検は原則として

車検証の有効期間満了日の2か月前から

受けられるようになりました。

例えば、

車検満了日が10月28日

の場合、

8月28日から車検を受けられる

ということです。

この期間内に車検を受ければ、残っている車検期間を失うことなく更新できます。

以前は原則1か月前からでしたが、年度末などに車検が集中することを防ぐため、受けられる期間が広がりました。

実はこの変更には、車検を利用する人の予約を取りやすくするだけでなく、繁忙期に残業や休日出勤が増えやすい自動車整備士の働き方を改善する目的もあります。


車検では何をチェックしているの?

では実際に、車検では車のどこをチェックしているのでしょうか?

代表的なものを見てみましょう。

ライトなどの確認

  • ヘッドライト
  • ブレーキランプ
  • ウインカー
  • ナンバー灯

などが正常に点灯するか確認します。

ライトが切れていたり、色や取り付け状態が基準を満たしていなかったりすると、車検に通らない場合があります。


タイヤの確認

タイヤの、

  • 溝
  • 摩耗
  • ひび割れ
  • 損傷

などを確認します。

タイヤは車と道路が接している非常に重要な部分です。

溝が極端に少ないタイヤなどは、安全に走行できないため車検に通らない可能性があります。


ブレーキの確認

車を安全に止めるためのブレーキもしっかり確認します。

フットブレーキだけでなく、駐車するときに使用するパーキングブレーキなども検査の対象になります。


ヘッドライトの確認

ライトが点灯するだけでなく、

正しい方向や明るさで照らしているか

なども確認します。

ヘッドライトの向きが大きくずれていると、夜間の運転で道路を十分に照らせなかったり、対向車をまぶしくさせたりする可能性があります。


排気ガスの確認

車から排出されるガスが、国の基準を満たしているかも確認します。

車検は安全だけでなく、環境への影響を確認する役割も持っています。


車の下回り

普段なかなか見る機会のない車の下もチェックします。

例えば、

  • オイル漏れ
  • マフラーの状態
  • 足回り
  • 各部品の取り付け状態

などです。

車の下には走行に重要な部品がたくさんあるため、異常がないか確認します。


最近の車検では「コンピューター」も検査する!?

最近の車には、

  • 自動ブレーキ
  • 運転支援システム
  • 排出ガス制御装置
  • 各種センサー

など、たくさんの電子装置が搭載されています。

そこで新しく導入されたのが、

「OBD検査」

です。

OBD検査では、専用の機器を車のコンピューターに接続し、対象となる電子装置などに故障がないか確認します。

国産車では2024年10月から対象車の車検でOBD検査が開始され、輸入車についても2025年10月から開始されています。

すべての車が対象ではなく、主に2021年10月以降に型式指定を受けた新型車など、一定の条件を満たす車が対象です。

対象となる故障が確認された場合は、修理しなければ車検に合格できません。

車が進化するとともに、車を点検・整備する方法も進化しているということですね。


車検に通らないことってあるの?

もちろんあります。

例えば、

  • ライトが切れている
  • タイヤがすり減っている
  • ブレーキに問題がある
  • オイルが漏れている
  • マフラーに異常がある
  • ガラスなどに基準を満たさない損傷がある
  • 違法な改造をしている
  • OBD検査で対象となる故障が見つかる

などの場合です。

「普通に走っているから大丈夫!」

と思っていても、見えない部分に異常が見つかることがあります。

だからこそ、定期的な点検や整備が大切なのです。


車検代には何が含まれているの?

「車検って結構お金がかかる…」

というイメージを持っている方も多いですよね。

車検にかかる費用は、大きく分けると、

法定費用

国などに支払う費用です。

主に、

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 検査手数料など

があります。


車検基本料・点検整備費用

ディーラーや自動車整備工場、車検専門店などで車検を依頼すると、検査や点検、整備などにかかる費用が発生します。

料金は依頼するお店などによって異なります。


部品交換・修理費用

車の状態によっては、

  • タイヤ
  • ブレーキ部品
  • オイル類
  • バッテリー
  • ワイパー

などの交換や修理が必要になることがあります。

つまり、

車検代=全員同じ金額

ではありません。

車種や年式、走行距離、車の状態などによって大きく変わる場合があります。


「車検」と「点検・整備」は違う?

ここは意外と知られていないポイントです。

車検

国が定める基準に車が適合しているかを確認するもの。

点検・整備

車の部品などを確認し、故障や不具合を防ぐために必要な整備を行うもの。

つまり、

車検と整備は目的が違います。

車検に合格したからといって、

「これで2年間何もしなくても大丈夫!」

というわけではありません。

安全に長く車に乗るためには、定期的な点検や日頃のメンテナンスが大切です。


車検切れの車は運転できる?

車検の有効期限が切れている車は、原則として公道を走ることができません。

「整備工場まですぐだから」

「家の近くだから」

という理由でも、そのまま運転することはできません。

車検の期限は、車検証などで事前に確認しておきましょう。


車検を支えている「自動車整備士」

ここまで車検についてご紹介してきましたが、車検や車の安全を支えている仕事のひとつが、

自動車整備士

です。

自動車整備士は、

  • 車検に伴う点検・整備
  • エンジンやブレーキの整備
  • オイルや部品の交換
  • 故障箇所の診断
  • 電子制御装置の確認
  • お客様への整備内容の説明

など、車が安全に走り続けられるよう、さまざまな仕事を行っています。

近年では車の電子化も進んでいるため、昔ながらの工具を使った整備だけでなく、パソコンや診断機器を使って車の状態を確認する仕事も増えています。

「車が好き」

「機械を触ることが好き」

「手に職をつけたい」

「人の安全を支える仕事がしたい」

という方にとって、自動車整備士は選択肢のひとつになるかもしれません。

未経験からスタートできる求人や、働きながら資格取得を目指せる会社もあります。


まとめ

今回は「車検」についてご紹介しました。

車検は単に、

「2年に1回受けるもの」

というだけではありません。

車が安全・環境などの基準を満たしているかを確認し、安心して道路を走るための大切な制度です。

そして、その車検や日頃のメンテナンスを専門的な知識や技術で支えているのが、自動車整備士です。

普段何気なく乗っている車も、多くの整備や点検によって安全が守られています。

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