積算ってどんな仕事?未経験でもわかる仕事内容・資格・向いている人を解説
- 豆知識

求人を見ていると、ときどき目にする「積算」という仕事。
「何をする仕事なの?」
「建築の資格が必要そう…」
「数学が得意じゃないと難しい?」
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
積算とは、簡単にいうと、建物や工事を完成させるために「いくら必要なのか」を計算する仕事です。
建築や土木などの工事では、材料費や人件費、施工費など、さまざまな費用がかかります。
積算担当者は、図面などを確認しながら必要な材料や数量を拾い出し、工事にかかる費用を計算していきます。
今回は、積算の仕事内容や資格、向いている人などについて、初めて知る方にもわかりやすくご紹介します。
Contents
積算とはどんな仕事?
積算とは、建築物や工事に必要となる
- 材料
- 数量
- 人件費
- 施工費
- 運搬費
- その他の経費
などを確認し、工事全体にどのくらい費用がかかるのかを算出する仕事です。
例えば、建物の壁をつくる場合でも、
「壁の広さはどのくらい?」
「どんな材料を使う?」
「材料はいくつ必要?」
「施工するために何人必要?」
などを確認する必要があります。
こうした情報を一つずつ確認しながら、工事に必要な金額を組み立てていくのが積算です。
いわば、工事のお金を計算する専門スタッフと考えるとわかりやすいでしょう。
積算の仕事内容
会社や業種によって仕事内容は異なりますが、一般的には次のような流れで仕事を進めます。
1.図面や仕様書を確認する
まずは、設計図や施工図、仕様書などを確認します。
図面には、建物の大きさや使用する材料、設備など、工事に必要な情報が記載されています。
積算担当者は図面を見ながら、
「どんな工事をするのか」
を確認していきます。
2.必要な材料や数量を確認する
次に、工事に必要な材料や数量を拾い出します。
例えば、
- 壁材が何㎡必要なのか
- 金物が何個必要なのか
- 配管が何m必要なのか
などを計算します。
この作業は「数量拾い」と呼ばれることもあります。
3.材料費や施工費を計算する
必要な数量がわかったら、
- 材料の価格
- 人件費
- 加工費
- 施工費
- 運搬費
などを確認します。
材料の価格について、メーカーや仕入先へ問い合わせることもあります。
4.見積りを作成する
最後に、計算した費用をまとめて見積りを作成します。
会社によっては積算担当者が見積書まで作成する場合もあれば、積算した内容を営業担当者などへ渡す場合もあります。
「積算」と「見積り」は何が違う?
積算と見積りは似ていますが、少し意味が異なります。
積算
工事に必要な材料や数量、費用などを細かく計算すること。
見積り
積算した内容をもとに、お客様へ提示する金額をまとめること。
イメージとしては、
積算 → 見積り作成
という流れです。
ただし会社によっては、一人の担当者が積算から見積書作成まで行うこともあります。
積算にもいろいろな種類がある
積算といっても、すべて同じ仕事ではありません。
例えば、
建築積算
住宅やマンション、ビルなどの建築工事にかかる費用を計算します。
土木積算
道路や橋、造成工事などに必要な費用を計算します。
電気設備積算
照明や配線、電気設備などに必要な材料や工事費を計算します。
空調・給排水設備積算
エアコンなどの空調設備や、水道・配管などの設備工事に必要な費用を計算します。
内装積算
床や壁、天井などの内装工事に必要な材料や費用を計算します。
建築金物の積算
手すりや笠木、タラップ、金属パネルなど、建築金物に必要な数量や費用を計算します。
同じ積算でも、扱う工事や材料によって必要な知識は変わります。
積算の仕事に資格は必要?
「積算」と聞くと、
「専門資格がないとできないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、積算の仕事すべてに必須となる資格があるわけではありません。
会社によっては、未経験・無資格から始められる求人もあります。
入社後に、
- 図面の見方
- 建築用語
- 数量の拾い方
- 見積りの作り方
などを覚えていくケースもあります。
一方で、経験を積んだあとに「建築積算士」などの資格取得を目指すこともできます。
また、建築士や施工管理技士などの資格・経験を持っている場合は、その知識を積算業務に活かせることもあります。
つまり、資格が必須かどうかは、業種や会社、求人によって異なるということです。
求人を探す際は「必須資格」の欄を確認してみましょう。
数学が得意じゃないとできない?
積算は数字を扱う仕事なので、
「数学が苦手だから無理かも…」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、必ずしも難しい数学が必要というわけではありません。
仕事では、
- 足し算
- 掛け算
- 面積
- 長さ
- 数量
などを確認することが多く、Excelや専用ソフトを使って計算する会社もあります。
それ以上に大切なのは、
数字や図面を丁寧に確認すること。
積算では、小さな数量の間違いが工事全体の金額に影響することもあります。
そのため、
「数学が得意かどうか」
よりも、
コツコツ確認できるか、正確に作業できるか
が重要になる仕事です。
積算はデスクワークが中心?
積算は、比較的デスクワークの多い仕事です。
パソコンを使って、
図面を確認
↓
数量を計算
↓
Excelや専用ソフトへ入力
↓
金額を計算
↓
見積り作成
といった作業を行います。
ただし会社によっては、現場を確認したり、営業担当者や施工管理担当者と打ち合わせをしたりすることもあります。
そのため、求人を見る際には、
「どこまで積算担当者が行うのか」
も確認しておくとよいでしょう。
積算に向いているのはこんな人
積算は、次のような方に向いている仕事です。
- コツコツ作業することが好き
- 細かい部分によく気づく
- 数字を見ることに抵抗がない
- パソコン作業が好き
- 一つの作業に集中することが得意
- 建築やものづくりに興味がある
- 図面を見ることに興味がある
- 正確に作業することが得意
- 誰かを支える仕事が好き
「人前で話す営業職より、集中して作業する仕事の方が好き」
という方にも、積算は選択肢の一つになるかもしれません。
積算の大変なところは?
専門性のある仕事だからこそ、大変な部分もあります。
図面を読む知識が必要
未経験の場合、最初は図面に書かれている記号や専門用語がわからないこともあります。
ただし、仕事をしながら少しずつ覚えていくことができる会社もあります。
正確さが求められる
数量や金額を間違えると、見積金額や会社の利益に影響することがあります。
そのため、確認作業を丁寧に行うことが重要です。
納期がある
見積りには提出期限があります。
複数の案件が重なった場合は、スケジュールを確認しながら作業を進める必要があります。
積算のやりがい・面白さ
積算は、実際に建物が完成する前の段階から工事に関わる仕事です。
自分が積算した工事が実際に進み、建物や設備として形になっていくのを見ることができます。
また、経験を積んでいくと、
「この工事なら、これくらい材料が必要そう」
「この図面なら、ここを確認した方がいい」
など、専門的な知識も身についていきます。
積算は、営業担当者や施工管理担当者とは違った立場から、工事と会社の利益を支える重要な仕事です。
営業・積算・施工管理の違い
建設業界にはさまざまな職種があります。
簡単に分けると、
| 職種 | 主な役割 |
|---|---|
| 営業 | お客様への提案や仕事の受注 |
| 積算 | 工事に必要な費用を計算 |
| 施工管理 | 工事が予定通り進むよう現場を管理 |
例えば、
営業
「この工事を当社で行いませんか?」
↓
積算
「この工事には、このくらい費用が必要です」
↓
施工管理
「実際に工事を進めていきます」
というイメージです。
それぞれ仕事内容は違いますが、建物や工事を完成させるためには、どの仕事も欠かせません。
まとめ|積算は「工事にいくら必要か」を考える仕事
積算は、図面などを確認しながら必要な材料や数量を拾い出し、工事にどのくらい費用がかかるのかを計算する仕事です。
専門的なイメージがありますが、積算の仕事すべてに資格が必要なわけではなく、会社によっては未経験からスタートできる場合もあります。
今回のポイントをまとめると、
- 積算は、工事に必要な材料・数量・費用を計算する仕事
- 建築・土木・電気・設備など、業種によって仕事内容が異なる
- 必ずしも資格が必要な仕事ではない
- 難しい数学よりも、正確さや丁寧さが大切
- デスクワークが中心になる会社も多い
- コツコツ作業が好きな方や、建築・ものづくりに興味がある方に向いている
- 経験を積むことで専門的な知識やスキルを身につけられる
「積算」という言葉だけを見ると難しそうに感じるかもしれませんが、簡単にいうと、建物や工事を始める前に“いくら必要なのか”を考える大切な仕事です。
求人を見かけた際は、職種名だけで判断せず、**「何の積算をするのか」「資格や経験は必要なのか」「どんな業務を担当するのか」**までチェックしてみてください。
積算の仕事が気になった方へ
ここまで読んで、
「積算って思っていたより面白そう」
「未経験からでも挑戦できる求人があるなら見てみたい」
「自分にも向いているかもしれない」
と感じた方は、実際の求人情報もチェックしてみてください。
積算の仕事は、会社や業種によって、
- 扱う工事や材料
- 必要な資格・経験
- 使用するソフト
- 積算から見積りまで担当するのか
- 現場確認があるのか
- 未経験から始められるのか
などが異なります。
そのため、「積算」という職種名だけではなく、仕事内容や応募条件まで確認することが大切です。
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まずは求人を見比べながら、
「自分ならどんな積算の仕事が合いそうかな?」
という目線で探してみてください。