溶接工ってどんな仕事?仕事内容・資格・向いている人まで初心者向けにわかりやすく解説!
- 豆知識

「溶接工って、鉄をくっつける仕事?」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、金属同士を接合する「溶接」は大切な仕事のひとつです。
しかし実際の溶接工は、材料を加工したり、図面を確認したり、製品を組み立てたりと、さまざまな技術を使ってものづくりを行う仕事です。
建物や車、船、工場設備など、私たちの身近なところにも溶接の技術はたくさん使われています。
今回は、
- 溶接工はどんな仕事をするの?
- 未経験からでも働ける?
- 資格は必要?
- どんな人に向いている?
- 溶接工の魅力ややりがいは?
など、溶接工について初心者の方にもわかりやすくご紹介します!
Contents
そもそも「溶接工」とは?
溶接工とは、主に金属などの材料を熱や圧力などを使って接合する技術職です。
溶接技術は、
- 建物の鉄骨
- 階段や手すり
- 門扉やフェンス
- 車や建設機械
- 船
- 配管
- タンク
- 工場設備
- 橋
- さまざまな金属製品
など、多くのものに使われています。
普段何気なく見ている建物や設備にも、実は溶接工の技術が使われているんです。
まさに、ものづくりや社会のインフラを支えている仕事のひとつといえます。
溶接だけが仕事じゃない!実際には何をするの?
「溶接工」という名前から、
「一日中ずっと溶接をしているのかな?」
と思うかもしれません。
しかし、勤務先や製品によっては、溶接以外にもさまざまな作業を担当します。
たとえば、こんな流れで製品を作ることがあります。
図面を確認する
まずは、作るものの形や寸法を図面で確認します。
経験を積むと、図面を見ながら作業の順番を考えられるようになります。
材料を測る・切る
図面に合わせて金属材料の長さを測り、必要な大きさに切断します。
材料を加工する
穴を開けたり、曲げたり、削ったりして、組み立てられる状態にします。
仮組みする
いきなり全部を溶接するのではなく、位置や寸法を確認しながら材料を仮止めします。
溶接する
材料同士を溶接して接合します。
仕上げる
溶接した部分を削ったり、表面を整えたりして仕上げます。
寸法や仕上がりを確認する
最後に、図面通りに完成しているかチェックします。
職場によっては、このあと塗装や現場での取り付けまで担当することもあります。
つまり溶接工は、
「金属をくっつけるだけの仕事」ではなく、金属加工から組み立て、仕上げまで関わるものづくりの仕事
なんです。
溶接にもいろいろな種類がある!
実は「溶接」と一口に言っても、いくつかの方法があります。
ここでは、求人でもよく目にする代表的な溶接をご紹介します。
アーク溶接
電気によって発生する高温のアークを利用して金属を接合する方法です。
鉄骨・建築・造船・設備など、さまざまな分野で使われています。
火花が飛び散る、一般的にイメージされやすい溶接方法のひとつです。
半自動溶接
ワイヤーが自動的に送り出され、そのワイヤーを溶かしながら接合します。
鉄骨や製缶、自動車、建設機械など幅広い分野で使用されています。
求人でも「半自動溶接経験者」という言葉を目にすることがあります。
TIG溶接
細かい作業や、きれいな仕上がりが求められる場面で使われる溶接方法です。
ステンレスやアルミ、薄い金属などを扱う仕事でも使用されます。
技術によって仕上がりに差が出やすく、繊細さが求められる仕事です。
ガス溶接
ガスの炎を利用して金属を加熱する方法です。
溶接だけでなく、金属の切断などに使われる場合もあります。
会社によって扱う溶接方法は異なるため、求人を見る際には、
「どんな溶接をする仕事なのか」
を確認してみましょう。
「溶接工」と「製缶工」は何が違うの?
求人を見ていると、
「溶接工」
「製缶工」
という職種を見かけることがあります。
仕事内容は会社によって異なりますが、大まかには次のような違いがあります。
溶接工
金属同士を接合する「溶接」を中心に行う仕事。
製缶工
図面を見ながら、
- 材料の切断
- 穴あけ
- 曲げ加工
- 組み立て
- 溶接
- 仕上げ
など、製品を完成させるまでの幅広い作業を担当する仕事。
そのため製缶工は、
「溶接技術も使いながら金属製品を作る職人」
と考えるとイメージしやすいかもしれません。
ただし、会社によって職種名や担当範囲は異なります。
求人を見るときは職種名だけで判断せず、仕事内容もしっかり確認することが大切です。
未経験からでも溶接工になれる?
「溶接って難しそう……」
「経験がないと働けないんじゃない?」
と思う方もいるかもしれません。
実際には、未経験者を募集している会社もあります。
未経験の場合、最初から難しい溶接を任されるとは限りません。
まずは、
- 材料を運ぶ
- 工具を準備する
- 作業場を清掃する
- 材料を測る
- 金属を削る
- 先輩スタッフの補助をする
- 工具の使い方を覚える
など、基本的な作業からスタートすることがあります。
仕事の流れや工具の使い方、安全について学びながら、少しずつ溶接技術を身につけていきます。
そのため、
「ものづくりに興味がある」
「手に職をつけたい」
という方にとって、未経験から挑戦できる仕事のひとつです。
溶接工になるには資格が必要?
「溶接工」という職業そのものになるために、必ず特定の国家資格を持っていなければならない、というわけではありません。
そのため、無資格・未経験から採用している会社もあります。
ただし、実際に担当する作業によっては、安全に作業するための特別教育や技能講習などが必要になる場合があります。
求人でよく見かけるものには、
- アーク溶接に関する特別教育
- ガス溶接技能講習
- 玉掛け
- クレーン関係
- フォークリフト
- 高所作業車
などがあります。
また、経験を積んだあとに溶接技術を証明する資格へ挑戦することもできます。
会社によっては資格取得をサポートしている場合もあるため、
「資格取得支援制度あり」
の求人を探してみるのもおすすめです。
溶接工は体力仕事?
溶接工は、体を動かす場面も多い仕事です。
職場によっては、
- 長時間の立ち作業
- 中腰での作業
- 材料の運搬
- 暑い場所での作業
- 屋外作業
- 高所での作業
などがあります。
ただし、働く環境は会社によって大きく異なります。
たとえば、
工場の中で製品を作る仕事
と、
建設現場で鉄骨などを溶接する仕事
では、仕事内容も働く環境も違います。
求人を見る際には、
- 工場内作業なのか
- 現場作業なのか
- 屋内なのか
- 屋外なのか
- 出張はあるのか
なども確認してみましょう。
溶接工は危険な仕事なの?
溶接では高温や強い光などを扱うため、安全への配慮がとても大切です。
作業時には、
- 溶接面
- 保護メガネ
- 手袋
- 安全靴
- 作業着
- その他の保護具
などを使用します。
また、職場では火傷や火災、感電、粉じん、煙などへの対策も行われています。
溶接工として働くうえでは、
技術を覚えることと同じくらい、安全ルールを守ることが重要です。
溶接工に向いている人は?
次のような方は、溶接工の仕事と相性が良い可能性があります。
ものづくりが好きな人
自分の手で何かを作るのが好きな方に向いています。
完成した製品を見たときに達成感を感じられる仕事です。
コツコツ作業するのが好きな人
溶接では、細かい調整や丁寧な作業が求められます。
集中して作業することが好きな方にも向いています。
工具や機械を触るのが好きな人
車やバイク、DIY、機械いじりなどが好きな方は、興味を持ちやすい仕事かもしれません。
手に職をつけたい人
経験を積むほど技術が身につく仕事です。
溶接だけでなく、加工や図面の読み方なども覚えることで、仕事の幅を広げていくことができます。
技術を磨くことが好きな人
溶接は、経験によって仕上がりや作業スピードにも違いが出ます。
昨日より今日、今日より明日と少しずつ上達していくことを楽しめる方にもおすすめです。
溶接工の仕事の魅力・やりがい
溶接工の大きな魅力は、
自分の技術が目に見える形として残ることです。
自分が加工・溶接したものが、
- 建物
- 手すり
- 車両
- 機械
- 設備
などとして使われることもあります。
最初はうまくできなかった作業でも、経験を積むことで少しずつ上達していきます。
「前よりきれいにできた!」
「難しい作業を一人でできるようになった!」
という成長を実感しやすいところも、技術職ならではの魅力です。
さらに、
溶接だけでなく、金属加工・製缶・図面・現場作業など、できる仕事を増やしていける
という点も魅力のひとつです。
溶接工の求人を見るときにチェックしたいポイント
同じ「溶接工」という求人でも、仕事内容は会社によって大きく異なります。
応募する前に、次のポイントを確認してみましょう。
- どんなものを作っているのか
- どんな溶接方法を使うのか
- 鉄・ステンレス・アルミなど何を扱うのか
- 工場内作業か現場作業か
- 未経験から応募できるか
- 入社後はどんな仕事から始めるのか
- 必要な資格はあるか
- 資格取得支援はあるか
- 作業着や工具の支給はあるか
- 出張や高所作業はあるか
- 残業や休日はどうなっているか
仕事内容をしっかり確認することで、
「入社してみたら思っていた仕事と違った……」
というミスマッチも防ぎやすくなります。
まとめ|溶接工は「金属をくっつけるだけ」じゃない!
溶接工は、金属同士を接合するだけではありません。
材料を測り、加工し、組み立て、溶接し、ひとつの製品を完成させていくものづくりの仕事です。
最初は補助作業などからスタートし、経験を積みながら技術を身につけられる会社もあります。
「ものづくりが好き」
「体を動かす仕事がしたい」
「手に職をつけたい」
「技術を身につけて長く働きたい」
そんな方は、溶接工という仕事を選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
求人を探す際には「溶接工」だけでなく、
「製缶工」「金属加工」「半自動溶接」「TIG溶接」「鉄骨加工」
などのキーワードでも検索してみると、自分に合った仕事が見つかるかもしれません。