「畳職人ってどんな仕事?」
「未経験からでも始められるの?」
「手に職をつけたいけど、自分にもできる?」

そんな方に知ってほしい仕事が、畳職人です。

畳職人は、住宅や旅館、和室、寺社、公共施設などで使われる畳を作ったり、張り替えたり、修理したりする職人です。

畳は、日本の暮らしに昔からある床材です。
和室のイメージが強いかもしれませんが、最近ではモダンな住宅や店舗、宿泊施設などでも畳が使われることがあります。

畳職人は、ただ畳を運ぶだけの仕事ではありません。
部屋の寸法を測り、畳の状態を確認し、必要に応じて表替え・裏返し・新調などを行い、一枚一枚をきれいに仕上げます。

今回は、畳職人の仕事内容や必要な資格、未経験から始める場合のポイント、向いている人、やりがいについて、初心者にもわかりやすく解説します。

畳職人とは?

畳職人とは、畳の製作・敷き込み・修理・張り替えなどを行う職人です。

厚生労働省の「技のとびら」でも、畳製作職種は畳の製作、敷込み及び修理に必要な技能・知識を対象とする職種として紹介されています。

つまり畳職人は、畳を作るだけでなく、部屋に合わせて敷き込んだり、傷んだ畳を直したりする専門職です。

畳は一見どれも同じように見えますが、部屋の形やサイズ、使用する材料、仕上げ方によって違いがあります。
きれいに敷き込むためには、正確な採寸や細かな調整が必要です。

畳は何でできている?

畳職人の仕事を理解するには、まず畳の基本構造を知っておくとわかりやすいです。

畳は主に、次のような部分でできています。

部分 内容
畳表  畳の表面部分。い草などで作られる部分
畳床  畳の芯になる部分
畳縁  畳のふちに付いている布部分
畳糸  畳を縫い合わせるための糸

厚生労働省の畳製作技能検定の資料でも、畳製作に関する材料として、畳床・畳表・畳縁・畳糸などが試験範囲に含まれています。

畳職人は、これらの材料の特徴を理解しながら、部屋や用途に合った畳を仕上げていきます。

畳職人の主な仕事内容

畳職人の仕事は、畳を作るだけではありません。
お客様の住まいや施設に訪問し、状態を確認したうえで、必要な作業を行います。

主な仕事内容は次の通りです。

仕事内容 わかりやすく言うと
 採寸  部屋や畳のサイズを測る
 畳の製作  部屋に合う畳を作る
 表替え  畳の表面を新しくする
 裏返し  畳表を裏返して使う
 新調  畳を一枚まるごと新しくする
 敷き込み  完成した畳を部屋に敷く
 修理  傷んだ畳を直す
 搬入・搬出  古い畳を出し、新しい畳を入れる
 お客様対応  畳の状態や作業内容を説明する

畳は、部屋にぴったり合うように作る必要があります。
少しでもサイズが合わないと、すき間ができたり、浮いたり、きれいに収まらなかったりすることがあります。

そのため、畳職人には正確に測る力丁寧に仕上げる技術が求められます。

表替え・裏返し・新調の違い

畳の仕事でよく出てくる言葉に、表替え・裏返し・新調があります。

初心者には少しわかりにくい言葉ですが、違いを知ると畳職人の仕事がイメージしやすくなります。

表替え

表替えとは、畳床はそのまま使い、畳表と畳縁を新しくする作業です。
畳の表面が色あせてきた、ささくれてきた、見た目をきれいにしたいという場合に行われます。

裏返し

裏返しとは、今使っている畳表を裏返して、きれいな面を表にする作業です。
畳表の状態が良い場合に行われることがあります。

新調

新調とは、畳を一枚まるごと新しくすることです。
畳床まで傷んでいる場合や、へこみ・ゆがみがある場合などに行われます。

このように、畳職人は畳の状態を見ながら、どの方法が合っているかを判断します。
経験を積むほど、お客様に合った提案ができるようになります。

畳職人の仕事の流れ

畳職人の仕事は、現場で確認して終わりではありません。
作業場での加工や仕上げ、現場での敷き込みまで、いくつもの工程があります。

一般的な流れは次のようになります。

  1. お客様から依頼を受ける
  2. 現場で畳の状態を確認する
  3. 部屋や畳のサイズを測る
  4. 作業場で畳を加工する
  5. 畳表や畳縁を取り付ける
  6. 完成した畳を現場へ運ぶ
  7. 部屋に敷き込む
  8. 仕上がりを確認する
  9. お客様へ説明して引き渡す

畳は部屋ごとにサイズが少し違うことがあります。
そのため、採寸や調整の技術がとても大切です。

厚生労働省の資料でも、畳製作技能検定の範囲には、寸法取りの基本、現場寸法取り、図面に基づく寸法の割出し・割付けなどが含まれています。

畳職人は未経験でも始められる?

畳職人は、未経験からでも目指せる仕事です。

もちろん、採寸や加工、敷き込みなどには専門的な技術が必要です。
しかし、最初からすべてを一人でできる必要はありません。

未経験で入社した場合は、先輩職人の補助をしながら、少しずつ仕事を覚えていくことが多いです。

最初に担当しやすい仕事には、次のようなものがあります。

  • 畳の運搬補助
  • 作業場の片付け
  • 道具や材料の準備
  • 畳表や畳縁の名前を覚える
  • 先輩の現場同行
  • 採寸の補助
  • 搬入・搬出のサポート
  • お客様宅での作業補助

最初は専門用語がわからなくても大丈夫です。
道具の名前、材料の種類、作業の流れを一つずつ覚えていくことで、少しずつできることが増えていきます。

畳職人が使う道具や機械

畳職人というと、すべて手作業で行うイメージがあるかもしれません。

実際には、手作業の技術に加えて、専用の機械を使う場面もあります。

厚生労働省の畳製作技能検定の資料では、畳製作に使用する器工具や、裁断機・かまち縫機・縫着機などの機械の種類や使用方法も試験範囲に含まれています。

つまり畳職人は、昔ながらの職人技だけでなく、機械の操作も覚えていく仕事です。

手作業と機械作業を組み合わせながら、一枚の畳をきれいに仕上げていきます。

畳職人に資格は必要?

畳職人として働くために、最初から必ず資格が必要というわけではありません。
未経験・無資格から始められる求人もあります。

ただし、技術を証明する資格として、畳製作技能士があります。

畳製作技能士は、畳の製作・敷込み・修理に必要な技能や知識を持つ人に関わる資格です。厚生労働省の「技のとびら」でも、畳製作技能士について紹介されています。

また、中央職業能力開発協会では、畳製作作業の1級・2級の学科試験問題や製作等作業試験問題が公開されています。

未経験から始めて経験を積み、将来的に資格取得を目指すことで、職人としての自信や信頼にもつながります。

畳職人に向いている人

畳職人は、ものづくりが好きな人や、手に職をつけたい人に向いている仕事です。

手に職をつけたい人

畳職人は、経験を積むほど技術が身につく仕事です。

採寸、加工、仕上げ、敷き込みなど、一つひとつの作業を覚えることで、職人として成長できます。

「学歴や職歴よりも、これから身につける技術で勝負したい」という方にも向いています。

ものづくりが好きな人

畳は一枚一枚、部屋に合わせて作ります。

自分の手で仕上げた畳が部屋にぴったり収まったときの達成感は、ものづくりの仕事ならではです。

細かい作業が苦にならない人

畳は、わずかなズレでも仕上がりに影響します。

きれいに測る、丁寧に切る、まっすぐ仕上げるなど、細かな確認を大切にできる人に向いています。

体を動かす仕事がしたい人

畳職人は、作業場での製作だけでなく、畳の運搬や現場での敷き込みも行います。

デスクワークだけでなく、体を動かしながら働きたい方にも合っています。

人と接することが苦手ではない人

畳職人は、お客様の住まいや施設に訪問することもあります。

あいさつや説明、作業中の配慮など、基本的なコミュニケーションも大切です。

畳職人のやりがい

畳職人のやりがいは、自分の仕事が目に見える形で残ることです。

古くなった畳を張り替えると、部屋の雰囲気が明るくなります。
畳の香りや肌ざわりによって、空間の印象が大きく変わることもあります。

お客様から、

「部屋がきれいになった」
「畳の香りがいい」
「お願いしてよかった」

と言ってもらえることもあります。

自分の技術で人の暮らしを快適にできることは、畳職人ならではの魅力です。

畳職人の大変なところ

畳職人には、やりがいがある一方で大変な面もあります。

畳は大きく、運搬には体力が必要です。
また、お客様宅に上がって作業することもあるため、家具や壁を傷つけないように気を配る必要があります。

さらに、仕上がりの美しさが求められるため、最初は覚えることも多いです。

ただし、こうした大変さは、経験を積むことで少しずつ慣れていきます。
できる作業が増えるほど、仕事の面白さや成長も感じやすくなります。

20代・未経験から畳職人を目指すメリット

畳職人は、20代から始めるメリットが大きい仕事です。

若いうちから経験を積むことで、採寸、加工、敷き込み、お客様対応まで、幅広い技術をじっくり身につけられます。

また、畳職人は昔ながらの仕事でありながら、現在も技能検定の対象となっている専門職です。
厚生労働省の資料でも、畳製作は技能検定の職種として扱われています。

「人と違う技術を身につけたい」
「一生使える仕事を覚えたい」
「手に職をつけて安定して働きたい」

そんな方にとって、畳職人は将来につながる選択肢のひとつです。

求人を見るときのチェックポイント

未経験から畳職人を目指す場合は、求人を見るときに次のポイントを確認すると安心です。

  • 未経験歓迎か
  • 先輩職人の指導があるか
  • 道具の使い方から教えてもらえるか
  • 資格取得支援があるか
  • 普通自動車免許が必要か
  • 作業場での仕事と現場作業の割合
  • 畳の運搬がどのくらいあるか
  • 休日や勤務時間
  • 昇給や手当の有無
  • 長く働ける環境か

特に未経験者の場合は、育てる前提の求人かどうかが大切です。

「未経験OK」「先輩が丁寧に指導」「資格取得支援あり」などの記載がある求人は、初めての方でもチャレンジしやすい可能性があります。

沖縄で畳職人を目指すなら

沖縄でも、住宅、旅館、ホテル、公共施設、寺社、飲食店など、畳が使われる場所はあります。

特に和室や宿泊施設、リフォームに関わる現場では、畳の張り替えや新調のニーズがあります。

また、畳職人は地域の暮らしに近い仕事でもあります。
お客様の住まいに関わり、生活空間をより快適にする仕事だからこそ、地元で長く働きたい方にも向いています。

沖縄で、

「未経験から職人を目指したい」
「ものづくりの仕事がしたい」
「手に職をつけたい」
「地域に関わる仕事がしたい」

という方は、畳職人の求人もチェックしてみてください。

まとめ

畳職人は、畳の製作・敷き込み・修理・張り替えなどを行う職人の仕事です。

未経験からでも、畳の運搬補助、材料準備、作業場の片付け、先輩の現場同行などからスタートできます。

経験を積むことで、採寸、加工、仕上げ、敷き込み、お客様への提案など、専門的な技術を身につけることができます。

畳職人は、手に職をつけたい方、ものづくりが好きな方、伝統的な仕事に興味がある方に向いています。

一枚の畳で部屋の雰囲気を変え、お客様の暮らしを快適にできる仕事。
それが畳職人の魅力です。

沖縄で未経験から職人の仕事にチャレンジしたい方は、畳職人という働き方もぜひ選択肢に入れてみてください。