電気工事士とは?仕事内容・資格・未経験からの始め方を初心者向けに解説!
- 豆知識


求人情報を見ていると、「電気工事士」という職種名を目にすることがあります。
名前は聞いたことがあっても、
「実際にどんな仕事をするの?」
「資格がないと働けないの?」
「未経験からでも目指せるの?」
「どんな職場で働くの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
電気工事士は、私たちの生活に欠かせない電気を安全に使えるようにする専門職です。住宅、店舗、ビル、工場、ホテル、公共施設など、さまざまな場所で活躍しています。
この記事では、電気工事士の仕事内容や必要な資格、未経験からの始め方、向いている人の特徴まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Contents
- 1 電気工事士とは?
- 2 電気工事士の主な仕事内容
- 3 1. 住宅の電気工事
- 4 2. 店舗・商業施設の電気工事
- 5 3. ビル・工場・公共施設の電気工事
- 6 4. 点検・修理・メンテナンス
- 7 電気工事士が働く場所
- 8 電気工事士に必要な資格
- 9 第二種電気工事士とは?
- 10 第一種電気工事士とは?
- 11 試験ではどんなことをするの?
- 12 未経験でも電気工事士になれる?
- 13 電気工事士の1日の流れ
- 14 電気工事士に向いている人
- 15 手に職をつけたい人
- 16 体を動かす仕事が好きな人
- 17 コツコツ覚えることが得意な人
- 18 安全確認を大切にできる人
- 19 チームで働ける人
- 20 電気工事士の大変なところ
- 21 暑さ・寒さがある
- 22 狭い場所で作業することがある
- 23 覚えることが多い
- 24 安全への責任がある
- 25 電気工事士のやりがい
- 26 求人票でよく見る関連用語
- 27 第二種電気工事士
- 28 第一種電気工事士
- 29 強電工事
- 30 弱電工事
- 31 施工管理
- 32 職長
- 33 未経験から電気工事士を目指すには?
- 34 1. 未経験歓迎の求人を探す
- 35 2. 現場で基礎を覚える
- 36 3. 第二種電気工事士の資格取得を目指す
- 37 4. 経験を積んでステップアップする
- 38 沖縄で電気工事士を目指す方へ
- 39 まとめ
電気工事士とは?
電気工事士とは、建物や設備で電気を安全に使えるように、配線や電気設備の工事を行う仕事です。
たとえば、住宅の照明をつけたり、コンセントを使えるようにしたり、店舗やビルの電気設備を整えたりする作業に関わります。
普段何気なく使っている照明、エアコン、コンセント、分電盤、機械設備などは、電気工事士の仕事によって安全に使える状態になっています。
電気工事は、施工に不備があると感電や火災などの事故につながる危険があります。そのため、経済産業省では、電気工事による災害を防ぐ目的で「電気工事士」の資格制度を定めています。
つまり電気工事士は、ただ電気をつなぐだけではなく、人々の暮らしや仕事を安全に支える仕事です。
電気工事士の主な仕事内容
電気工事士の仕事内容は、働く場所や会社によって少しずつ異なります。
ここでは、代表的な仕事内容を紹介します。
1. 住宅の電気工事
一般住宅では、新築やリフォームの際に電気配線を行ったり、照明やコンセントを設置したりします。
具体的には、次のような作業があります。
- 照明器具の取り付け
- コンセントやスイッチの設置・交換
- 分電盤の設置・交換
- エアコン用の専用回路工事
- キッチンや浴室まわりの電気設備工事
- リフォーム時の配線変更
住宅の電気工事は、私たちの生活にとても身近な仕事です。
「ここにコンセントがあると便利」
「部屋を明るくしたい」
「エアコンを安全に使いたい」
といった暮らしの快適さを支える役割があります。
2. 店舗・商業施設の電気工事
飲食店、美容室、スーパー、事務所、ショッピング施設などでも電気工事士は活躍します。
店舗では、照明の明るさや配置、厨房機器やレジまわりの電源、看板の電気設備など、営業に必要な電気工事を行います。
たとえば、次のような作業があります。
- 店内照明の取り付け
- レジ・厨房機器・空調設備の電源工事
- 看板照明の配線
- 防犯カメラやインターホンの設置
- 改装時の電気設備変更
店舗の場合、お客様が快適に過ごせる空間づくりにも関わります。照明の色や明るさによって、お店の雰囲気が大きく変わることもあります。
3. ビル・工場・公共施設の電気工事
ビルや工場、学校、病院、ホテル、公共施設など、大きな建物の電気設備を扱う仕事もあります。
住宅よりも規模が大きく、扱う設備も専門的になります。
具体的には、次のような作業があります。
- 建物全体の電気配線工事
- 動力設備への電源工事
- 受変電設備まわりの工事
- 照明設備の設置・交換
- 空調設備や機械設備の電源工事
- 電気設備の点検・改修
工場では、大型の機械を動かすための電気工事が必要になることもあります。ホテルや病院では、安全性や安定した電気供給が特に重要になります。
大きな現場では、電気工事士だけでなく、建築・空調・設備などさまざまな職種の人と協力しながら作業を進めます。
4. 点検・修理・メンテナンス
電気設備は、設置して終わりではありません。
安全に使い続けるためには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
たとえば、次のような仕事があります。
- 電気設備の点検
- 照明やコンセントの不具合対応
- 古くなった設備の交換
- 漏電や停電トラブルの確認
- 分電盤や配線の改修
- 店舗・施設の保守メンテナンス
「電気がつかない」
「ブレーカーがよく落ちる」
「機械が動かない」
といったトラブルに対応することもあります。
原因を調べ、必要な修理や交換を行うため、経験を積むほど判断力や対応力が身につきます。
電気工事士が働く場所
電気工事士の活躍の場はとても広いです。
代表的な職場には、次のようなものがあります。
- 電気工事会社
- 建設会社
- 設備工事会社
- ビルメンテナンス会社
- 工場
- 商業施設
- ホテル
- 病院
- 公共施設
- 太陽光発電などの設備関連会社
会社によって、住宅メイン、店舗メイン、公共工事メイン、工場メインなど、得意とする分野が異なります。
求人票を見るときは、職種名だけでなく、どんな現場が多いのかにも注目すると、自分に合う仕事を見つけやすくなります。
電気工事士に必要な資格
電気工事は、内容によって資格が必要です。
代表的な資格は、第二種電気工事士と第一種電気工事士です。
電気技術者試験センターでも、電気工事士の資格には第一種と第二種があり、第二種は低圧で受電する一般家庭や商店などの屋内配線設備、小規模な太陽電池発電設備などの工事に従事できると説明されています。第一種は第二種の範囲に加え、高電圧で受電する小規模なビルや工場などの電気設備工事にも従事できます。
第二種電気工事士とは?
第二種電気工事士は、未経験者が最初に目指すことが多い資格です。
主に、一般住宅や小規模店舗などの電気工事に関わることができます。
たとえば、次のような工事に関係します。
- 住宅の屋内配線
- コンセントやスイッチの設置
- 照明器具の取り付け
- 分電盤まわりの工事
- 小規模店舗の電気設備工事
- エアコン用電源の工事
求人票でも、
「第二種電気工事士あれば尚可」
「第二種電気工事士歓迎」
「資格取得支援あり」
といった表記を見かけることがあります。
未経験から電気工事の仕事を始めたい方は、まず第二種電気工事士を目指すと、仕事の幅が広がりやすくなります。
第一種電気工事士とは?
第一種電気工事士は、第二種よりも対応できる工事の範囲が広い資格です。
一般住宅や小規模店舗だけでなく、ビルや工場など、より大きな電気設備に関わる仕事で活かしやすい資格です。
たとえば、次のような現場で評価されやすくなります。
- ビル
- 工場
- 大型施設
- 公共施設
- 高圧受電設備のある建物
- 設備工事会社
経験を積んだ後のステップアップとして、第一種電気工事士を目指す人もいます。
「将来的に大きな現場にも関わりたい」
「電気工事士としてキャリアアップしたい」
「収入アップを目指したい」
という方にとって、取得を目指す価値のある資格です。
試験ではどんなことをするの?
電気工事士試験は、第一種・第二種ともに、学科試験と技能試験があります。学科試験は四肢択一方式で、マークシートまたはCBT方式で行われ、技能試験は実技による試験です。
簡単にいうと、試験では次のような力が見られます。
学科試験
電気の基礎知識、安全に関する知識、配線図の読み方、工具や材料、法令などについて問われます。
「電気の勉強なんて難しそう」と感じるかもしれませんが、第二種電気工事士は未経験者でも挑戦する人が多い資格です。
過去問題やテキストを使って、少しずつ覚えていくことができます。
技能試験
実際に工具を使って、配線作業を行う試験です。
ケーブルを切ったり、器具に接続したり、決められた時間内で課題を完成させます。
技能試験は手を動かして覚える部分が多いため、練習を重ねることが大切です。
未経験でも電気工事士になれる?
電気工事士の仕事は、未経験からでもチャレンジできます。
もちろん、最初から一人で難しい工事を任されるわけではありません。
入社後は、先輩社員について現場に入り、工具の名前や材料の種類、安全ルール、作業の流れなどを少しずつ覚えていきます。
最初のうちは、次のような仕事から始めることが多いです。
- 工具や材料の準備
- ケーブルや部材の運搬
- 現場の片付け
- 先輩社員の作業補助
- 図面の見方を覚える
- 安全確認の方法を覚える
- 簡単な取り付け作業の補助
経験を積みながら資格取得を目指せる会社もあります。
求人票で、
「未経験歓迎」
「見習い可」
「資格取得支援あり」
「先輩社員が丁寧に指導」
「第二種電気工事士の取得をサポート」
といった表記があれば、初心者でも応募しやすい可能性があります。
電気工事士の1日の流れ
会社や現場によって異なりますが、電気工事士の1日は次のような流れになることがあります。
朝:会社または現場に集合
朝は会社に集合してから現場へ向かう場合もあれば、現場へ直行する場合もあります。
その日の作業内容や注意点を確認し、必要な工具や材料を準備します。
午前:現場作業
配線工事、器具の取り付け、穴あけ、材料の運搬、設備の確認などを行います。
現場では安全確認をしながら、チームで作業を進めます。
昼:休憩
現場の状況に合わせて昼休憩を取ります。
屋外や建築現場では、季節によって暑さ・寒さへの対策も大切です。
午後:作業の続き・確認
午前中の作業の続きを行い、取り付けた設備や配線に問題がないか確認します。
必要に応じて、清掃や片付けも行います。
夕方:片付け・翌日の準備
作業が終わったら、工具や材料を片付けます。
会社に戻って翌日の準備をしたり、現場からそのまま帰宅したりする場合もあります。
電気工事士に向いている人
電気工事士は、次のような方に向いています。
手に職をつけたい人
電気工事士は、専門的な知識と技術が身につく仕事です。
資格や経験を積むことで、長く働ける技術職を目指せます。
「将来のために技術を身につけたい」
「安定した仕事に就きたい」
「資格を活かして働きたい」
という方に向いています。
体を動かす仕事が好きな人
電気工事士は、現場での作業が中心です。
工具を使ったり、材料を運んだり、脚立に上って作業したりすることもあります。
デスクワークよりも、体を動かしながら働きたい方に合いやすい仕事です。
コツコツ覚えることが得意な人
電気工事士の仕事では、工具の使い方、材料の名前、配線の方法、図面の見方、安全ルールなど、覚えることが多くあります。
最初はわからないことが多くても、現場で少しずつ経験を積むことでできることが増えていきます。
一つひとつ学ぶ姿勢がある方に向いています。
安全確認を大切にできる人
電気を扱う仕事では、安全確認がとても重要です。
「これくらい大丈夫だろう」という判断は事故につながることがあります。
ルールを守り、確認を怠らず、慎重に作業できる人は、電気工事士として信頼されやすいです。
チームで働ける人
電気工事の現場では、複数人で協力して作業することが多くあります。
先輩や同僚、他の職種の人と連携しながら仕事を進めるため、あいさつや報告、相談が大切です。
特別に話し上手である必要はありませんが、基本的なコミュニケーションを大切にできる方に向いています。
電気工事士の大変なところ
電気工事士はやりがいのある仕事ですが、大変な面もあります。
暑さ・寒さがある
現場仕事のため、夏は暑く、冬は寒い環境で作業することがあります。
建設中の建物や屋外作業では、空調が整っていない場合もあります。
体調管理や安全対策が大切です。
狭い場所で作業することがある
天井裏、床下、壁の近く、機械の裏側など、狭い場所で作業することもあります。
体勢がきつい作業もあるため、慣れるまでは大変に感じるかもしれません。
覚えることが多い
工具、材料、図面、電気の知識、安全ルールなど、最初は覚えることが多くあります。
ただし、未経験から始める人の多くは、現場で少しずつ覚えていきます。
焦らず経験を積むことが大切です。
安全への責任がある
電気工事は、人々の生活や施設の安全に関わる仕事です。
だからこそ、確認作業やルールの遵守が欠かせません。
責任はありますが、その分、専門職としてのやりがいも大きい仕事です。
電気工事士のやりがい
電気工事士のやりがいは、自分の仕事が形として残ることです。
自分が配線した建物に明かりがついたとき。
工事した店舗がオープンしたとき。
修理した設備がまた動き出したとき。
そうした瞬間に、自分の仕事が誰かの生活や仕事を支えていることを実感できます。
また、電気は社会に欠かせないインフラです。
住宅、店舗、ビル、工場、ホテル、病院、公共施設など、電気を使う場所には電気工事士の仕事があります。
太陽光発電や電気自動車など、成長分野でも電気工事士が活躍すると紹介されています。
将来的には、経験を積んで職長や施工管理を目指したり、独立開業を目指したりする道もあります。
求人票でよく見る関連用語
電気工事士の求人票には、少し専門的な言葉が出てくることがあります。
ここでは、よく見かける言葉を簡単に紹介します。
第二種電気工事士
一般住宅や小規模店舗などの電気工事に関わることができる資格です。
未経験者が最初に目指すことが多い資格です。
第一種電気工事士
第二種よりも対応できる工事の範囲が広い資格です。
ビルや工場など、より大きな設備に関わる仕事で活かしやすい資格です。
強電工事
照明、コンセント、分電盤、動力設備など、電気の力を使う設備に関する工事です。
建物の電源に関わる工事と考えるとわかりやすいです。
弱電工事
インターホン、電話、LAN、防犯カメラ、放送設備など、通信や信号に関わる工事です。
電気工事会社によっては、強電と弱電の両方を扱う場合もあります。
施工管理
現場で作業するだけでなく、工事のスケジュール管理、図面確認、材料手配、安全管理、協力会社との調整などを行う仕事です。
現場経験を積んだ後に、施工管理へキャリアアップする人もいます。
職長
現場で作業員をまとめるリーダーです。
作業の段取りを考えたり、安全確認を行ったり、チームをまとめたりします。
未経験から電気工事士を目指すには?
未経験から電気工事士を目指す場合は、次のような流れが考えられます。
1. 未経験歓迎の求人を探す
まずは、未経験者を受け入れている会社を探しましょう。
求人票では、次のような表記に注目してみてください。
- 未経験歓迎
- 見習い可
- 資格不問
- 資格取得支援あり
- 第二種電気工事士あれば尚可
- 先輩社員が丁寧に指導
- 手に職をつけたい方歓迎
未経験の場合は、教育体制や資格取得支援がある会社を選ぶと安心です。
2. 現場で基礎を覚える
入社後は、先輩社員の補助をしながら仕事を覚えていきます。
工具の名前、材料の種類、現場での動き方、安全確認など、基本から学びます。
最初はわからないことが多くても、毎日の作業を通して少しずつ理解できるようになります。
3. 第二種電気工事士の資格取得を目指す
働きながら、第二種電気工事士の資格取得を目指す人も多くいます。
資格を取得すると、できる作業の幅が広がり、求人応募やキャリアアップでも有利になりやすいです。
4. 経験を積んでステップアップする
経験を積むと、より専門的な工事や大きな現場に関わるチャンスが増えます。
将来的には、第一種電気工事士、施工管理、職長、独立など、さまざまな道があります。
沖縄で電気工事士を目指す方へ
沖縄でも、住宅、店舗、ホテル、商業施設、公共施設、工場など、電気工事士が活躍できる場所は多くあります。
特に沖縄は観光関連施設や店舗、ホテル、住宅工事などもあり、建物や設備に関わる仕事は身近な存在です。
「資格はまだないけど、手に職をつけたい」
「未経験から技術職に挑戦したい」
「将来につながる仕事を探したい」
という方にとって、電気工事士は選択肢の一つになります。
求人を探すときは、給与や勤務時間だけでなく、仕事内容、現場の種類、資格取得支援、教育体制も確認してみましょう。
まとめ
電気工事士は、住宅や店舗、ビル、工場などで電気を安全に使えるようにする専門職です。
照明、コンセント、分電盤、配線、機械設備、空調設備など、私たちの生活や仕事に欠かせない電気設備を支えています。
未経験からでもチャレンジできる求人はあり、働きながら第二種電気工事士の資格取得を目指すことも可能です。
最初は覚えることが多く、大変に感じることもあるかもしれません。ですが、経験を積むほど技術が身につき、できる仕事の幅が広がっていきます。
手に職をつけたい方、体を動かす仕事が好きな方、専門技術を身につけたい方は、電気工事士の仕事に注目してみてはいかがでしょうか。
求人を探す際は、
「未経験歓迎」
「資格取得支援あり」
「第二種電気工事士あれば尚可」
「見習い可」
といった表記をチェックしてみましょう。
自分に合った職場を見つけることで、未経験からでも電気工事士として一歩を踏み出しやすくなります。